👩‍⚕️臨床家として最善を尽くすために!👨‍⚕️

いつも当院のブログをご覧頂きありがとうございます。

当院は鍼灸と漢方を中心に健康増進や体質改善、美容、ダイエット、妊活などそれぞれの分野を専門とする治療を行っております。

特に不妊で悩んでいる方のご相談が多いです。当院では生殖医療領域を専門としており、様々なお悩みに応えられるよう、最新の医療技術と知識を得るために、学会や研修会などに積極的に参加し学術研鑽に努めております。また西洋医学の治療に、東洋医学の漢方や鍼灸、食養生などを加えることで治療効果を高めております。最近になり生殖医療領域でも、東洋医療を取り入れる医療機関が増えており、スタンダードな統合医療となっていることを、いち早く皆様に知って頂きたいと思っております。


今回は最新の生殖医療の研修会の模様を紹介します!


子宝カウンセラーの会・統合医療生殖学会に参加してまいりました。

初めに一般社団法人統合医療生殖学会 理事 医学博士 邵輝先生より

中医診断学 舌診(ぜつしん)」について講演して頂きました。

患者さんの体質確認をするために舌診はとても大切です。

舌苔(舌のこけ)を見ることによって、体の熱や湿の状態が漢方では推測できます。

■舌尖部紅(舌先が赤い。心に熱がある)

不眠や寝つきが悪い方に多いです。

【症例】

不妊治療中で、膀胱炎で微熱を発症した患者の舌もこのような舌をしており、その様な場合、清心蓮子飲ショウキT-1エキスを処方し、尿を出し熱をとりました。瀉熱剤を使用すると手足が冷えますが、急性で一時的に熱をとる分は問題ないそうです。

 

■舌尖部の瘀斑(心の瘀血。先天性心疾患がある患者)

舌が瘀血でムラサキになっています。心臓の病気がある人はこのような舌をしており、高齢の妊婦さんにはこういう舌がいるので注意してください。

 

■白苔(陽虚で体が冷えている人。湿(余分な水分)が多い)

ホルモン剤を使う人に多い舌です。温めるだけではなく、利湿(しつを取り除く)が必要です。

漢方は五苓散にショウキT-1で水の流れをよくし、水の出口を作るのがポイントです!

利湿の患者は腰痛もちが多く、承扶、承山、委中、大椎のツボに温灸をするのがオススメです。

※ツボの詳しい場所は、当院にご来院の際お尋ね下さい!☺️

 

■舌の後ろのへこみ、先端部の瘀斑、炎症、脾腎虚の舌

ポイントは心から治療し、排卵の一週間前から紅景天を使用すると卵子の成長が良くなります。卵胞の育ちが悪い場合は、真武湯や麻黄附子細辛湯をプラスして3日服用するとよいです。

 


 ウィメンズクリニック本町 院長 藤野祐司先生


 

不妊症治療の現況と展望」についてご講演して頂きました。

 

日本は晩婚化に伴い晩産化が進んでおり、2015年には平均、初婚年齢が29.4歳になり、出産年齢は30歳を超えています。

 

女性の場合、年齢に伴い卵子の数の低下やクオリティーの低下、染色体異常などさまざまな障害が発生してきます。

 

卵子のクオリティーを高めるものとして、抗酸化作用のある食べ物や冷え対策として漢方薬や鍼灸、代替医療が利用されています。

 

男性の場合は加齢とともに、精子の質も低下し、DNAの損傷、性交回数の減少が問題となっています。

 

女性の治療手順として、卵巣や卵管、子宮内膜などに原因がないか検査・治療を行います。

 

男性の治療手順として、精巣や精子などに原因がないか検査・治療を行います。

 

寝る前の光刺激(スマートフォンをみること)はホルモンバランスや生活リズムを崩してしまいます。寝る前は強い刺激は避けましょう!

 

排卵誘発剤には脳下垂体に働くものや直接卵巣に働くものなど様々な薬剤があります。

 

多嚢胞性卵巣(PCO)は、排卵障害やLH高値、テストステロン高値、多毛、肥満、超音波検査でネックレスサインがみられます。

 

黄体機能不全によって、高温期が短く(12日未満)なります。流産の原因になることもあります。原因は高プロラクチン血症や甲状腺機能低下症が考えられます。

 

 

潜在性甲状腺機能低下症は、通常(内科的には)はTSHが5以下でチラージンの内服などの治療しますが、不妊治療では、3以下で治療します。

 

卵巣刺激法としては、低刺激法、アゴニスト法、アンタゴニスト法などがあります。

ウイメンズクリニック本町では、低刺激法をおすすめしています。

 

現在、国内では凍結融解胚移植が一番多く実施されています。日程調整ができ、子宮のコンディションを整えることができますが、使用薬剤が増えます。

 

着床至適時期をインプランテーションウインドウ(IW)と呼ばれます。

一番着床しやすい時期を調べる検査がERA検査です。

 

ゆらぎ期(高齢期)の不妊治療

 

エストロゲンのゆらぎが始まる40代前半を「ゆらぎ期」と呼んでいます。

 

ゆらぎ期の自覚症状として、卵細胞の減少による月経異常(月経周期の短縮、早発排卵、生理時の出血の減少など)がおこり、のぼせやめまいなどの更年期症状があります。

 

加齢により卵細胞数の減少とともに、質の低下、顆粒膜細胞機能低下、染色体異常の増加、FSHレセプターの減少、AMH(抗ミュラーホルモン)の低下が現れます。

 

FSHレセプターの減少において、研究結果よりショウキT-1が有効であると考えます。

 

体外受精は心身的なストレスが強く、治療の開始や継続は負担が大きいです。また治療費も高額になり、経済的問題も治療の中断理由の一つです。

 

 

妊娠しにくいライフスタイル

注意項目!
・喫煙
・肥満(BMI 35以上)
・過剰なアルコール摂取
・過剰なカフェイン摂取(一日5杯以上)

 

食事からの葉酸摂取は、現実的に難しいので、サプリメントなどで付加的に摂取しましょう!天然型の葉酸サプリをオススメしております✨


最後に藤野先生より不妊治療において、

「夫婦と全く人格的に異なる一人の人間が生まれる」

「生まれてくる子供の同意をとることはできない」

とお言葉を頂きました。

また藤野先生は「移植の手技によって妊娠率は変わってくるので、常にベストを尽くして患者さまに寄り添うようにしています。」とおっしゃられていました。

当院でも多くの不妊で悩む方々のために、学術研鑽に励み、最新の鍼灸治療や漢方薬と健康法を取り入れていきたいと思います。


🍀テル先生からのメッセージ👩‍⚕️

妊娠で悩んでいる方。もう一度自身の心の声に耳を傾けて下さい。あなたの心は良いイメージになっていますか。三ヶ月後、半年後に妊娠している姿をイメージできていますか。あなたのマインドは潜在意識に落とし込めていますか。

悩むことはとても大事なことです。しかし、悩んでばかりいて何も行動に移さないのは、とてももったいないです。刻々と時間は過ぎ去っていきます。自分の過去は変えられません、変えられるのは未来だけです。まずは勇気を持って一歩踏み出しましょう!毎日の積み重ねが未来を切り開いていきます。

【ロ-マは1日にしてならず】


2019年もたくさんの方の子宝相談や治療に携わることができ、心温まる声をいただいております。


 


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ART(高度生殖医療)を行う、日本最高峰の不妊治療専門クリニック
(英ウィメンズクリニック)🏨で推奨され、エビデンス(科学的根拠)などの調査を行なった効果的な漢方薬を提供致します

詳しい内容については、治療の際お気軽にお申し出下さい。
先日、英ウィメンズクリニックでの院内見学&研修会に参加してきました。

詳細はこちらをご覧下さい。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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