妊希情ブログ46💊「治療で使う薬の理解その②」💉🧑🏼‍⚕️

皆様いかがお過ごしでしょうか?

妊娠希望している全ての人へ、いち早く最新の情報をお届けする

🌈「妊希情ブログ」🌈をいつもご覧頂きありがとうございます。

「薬の上手な付き合い方」についてお話していきます。

意外と知らない、聞きづらい、今更聞けない「将来の妊娠に整理しておきたい正しい情報」についてわかりやすく解説していきます。

当院は不妊専門漢方鍼灸院として、様々なご相談を受けます。その中で「薬」についてのご相談を受けることがあります。不妊治療は不安のままでは継続するのが難しく、やはり納得したうえで治療を受けることが大切です。

赤ちゃんと出会うためには、正しい薬の理解と上手に活用していくことが大切です!


 

【当院でよく受ける質問項目】

  • 薬はなるべく使いたくない
  • 副作用が心配
  • この薬は何のために飲んでいるのかがよくわからない
  • 高度生殖医療の薬は値段が高い
  • 毎日服用しているので体が心配
  • 鍼灸治療と併用していいの?
  • 漢方と併用していいの?

上記のような不安や疑問を抱えた方が多く来院されています。

そのような方の為に、当院では薬の正しい知識をご説明しています。

少しご紹介していきます。

不妊治療の目的は、なるべく早く妊娠・出産をすることです。妊娠を妨げる原因がある場合は、適切な薬を使用し体を整えていきます。

治療で使われる薬には、「卵胞を育てる薬」、「排卵を起こす薬」、「採卵のために排卵を抑える薬」、「黄体ホルモンを補う薬」、「卵胞ホルモンを補う薬」、「流産を予防する薬」など多くの種類があり、それらを1人1人の状況に合わせて処方されます。


 

【飲み薬と注射は何が違うの?】

飲み薬脳に働きかけるもの。「卵胞が育っていない」と脳に錯覚をさせることで、自力でFSHの量を増やそうとします。

一方、注射はFSHそのものを注射するので直接、卵巣に刺激を与えます。誘発効果は高くなります。

脳下垂体にトラブルがあって、FSHやLHの分泌が悪い場合は、飲み薬よりも注射のほうが有効です。


 

前回は「排卵誘発剤」について解説しました。

今回は「排卵誘発剤と組み合わせて使用するクスリ」について解説していきます!

排卵を起こすクスリ

適用:タイミング法、人工授精、体外受精、顕微受精

簡単に説明すると!→『発育した卵胞に働きかけ排卵を促す


排卵の引きがねとなるLH(黄体ホルモン)の急上昇、LHサージが起こりづらかったり、人工授精、採卵などで、排卵のタイミングをコントロールしたい場合に使用されます。

《代表的なクスリ》

点鼻薬

  • GnRHアゴニスト製剤(ブセレキュアなど)

hCGのかわりにLHサージを引き起こす目的で使用。使用後36時間程度で排卵する。反対に長期で使うとFSH、LHの分泌を抑え、排卵を抑制する働きがあります。

注射

  • hCG製剤(HCG Fなど)

排卵誘発剤で、卵胞を成熟させたところで使用する注射。投与すると約40時間後に排卵が起こります。


排卵を抑えるクスリ

適用: 体外受精、顕微受精

簡単に説明すると!→『LHサージを抑えて排卵をストップ

体外受精や顕微受精する場合、採卵する必要があります。ベストタイミングは排卵の直前!ただし、自然の状態ではそのタイミングを見極めるのは困難です。そこで、コントロールするために《排卵を抑える薬、GnRHアンタゴニスト製剤》の出番です!

《代表的なクスリ》

注射

  • GnRHアンタゴニスト製剤(ガニレストなど)

LHを抑え、排卵を止める作用がある注射。GnRHアゴニスト製剤のように長期間使用する必要がないのが特徴。卵胞が直径14mmほど成長したところから投与し、3日くらいの使用が目安。


黄体ホルモンを補うクスリ

簡単に説明すると!

→『子宮内膜をふかふかに整える、その他に排卵を抑える使い方もある

黄体ホルモン(プロゲステロン)は、排卵後に黄体から分泌され高温期をつくり、子宮内膜を厚くする女性ホルモン。黄体ホルモンが少ないと、受精卵が着床できないため、タイミング法や人工授精、採卵後に黄体ホルモンを補充することがあります。また移植の際にも黄体ホルモン補充で、子宮内膜を整えます。

その他に、排卵誘発周期に黄体ホルモンが出ていると排卵を抑えることがわかっており、黄体ホルモン剤を使い、排卵をストップして採卵する方法も広まりつつあります。

《代表的なクスリ》

飲み薬

  • ジドロゲステロン製剤(デュファストンなど)

タイミング法や人工授精では、排卵後に子宮内膜の厚みややわらかさを整えるために使用。体外受精でも同様に採卵後、黄体ホルモン補充に使用。また胚移植の際にもつかわれます。

膣剤

  • 天然型黄体ホルモン剤(ワンクリノンなど)

体外受精の採卵後の黄体ホルモン補充、胚移植の際のホルモン補充に使用される膣座薬。1日1回膣内に使用します。眠気やめまい、血栓障害に注意が必要。

  • 天然型黄体ホルモン剤(ウトロゲスタンなど)

黄体ホルモン補充に用いられる膣座薬。胚移植前の5日ほど使用。子宮内膜を厚くし、着床しやすい環境を作ります。

 

注射

  • ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル(プロゲストンデボーなど)

採卵後の黄体ホルモン補充に使用されます。月経周期が短い、低温期が長いといった『黄体機能不全』の治療に有効。また、切迫早産や習慣流産、早産の治療に使用。


卵胞ホルモンを補うクスリ

簡単に説明すると!

→『黄体ホルモン剤と共に子宮内膜を厚くする

胚移植の際に、子宮内膜を厚くするために使用されます。

貼付剤

  • 貼付型卵胞ホルモン剤(エストラーナテープなど)

下腹部に貼って使用する皮下テープ。皮膚から卵胞ホルモンの成分が直接吸収されます。通常2日ごとに貼り替えます。

飲み薬

  • 結合性エストロゲン製剤(プレマリンなど)

卵胞や子宮内膜を育てる卵胞ホルモン(エストロゲン)を補充します。卵巣機能低下を改善し、体外受精の妊娠率を上げる目的で使用されます。

 


 🍀テル先生からの一言☺️☝️

薬の効能や効果、副作用を正しく理解して治療に望みましょう☝️😊わからないことや不安なことは、遠慮せずにかかりつけの医師に相談しましょう👩‍⚕️🍀

 


<当院の思いとは>
一人でも多くの方の希望に、そしてそのお腹の中に命が授かり、元気な赤ちゃんをその腕で抱きしめてもらえるようお手伝いさせていただきます。

<選ばれる理由>
当院の不妊治療専門の鍼灸師や子宝カウンセラー、医薬品登録販売者は学会や研修会などに積極的に参加し最新の高度生殖医療、より専門的な不妊治療の知識を深め、日々の治療に活かしています。

<再現性のある治療を追求>

当院では最新の不妊治療の知識とEBM(科学的根拠にも基づく医療)に基づいた鍼灸治療と漢方治療を提供しております。また科学に基づいたメンタルヘルスを治療に導入しており、治療効果を高めております。

<鍼灸と漢方は治療効果を高める!>

当院で行っている不妊専門の治療は、EBM(科学的根拠にも基づく医療)に基づいた再現性のある鍼灸治療と漢方治療を提供しております。今までのデータを集約すると、「鍼灸治療だけ」の人よりも「鍼灸+漢方治療」の人の方が早い段階での体質改善につながり妊娠率が高まる結果が出てきております。特に遠方から来院される方や仕事などで忙しくて鍼灸治療に定期的に通えない方には、自宅で簡単にできる漢方治療をオススメしております。


2019年もたくさんの方の子宝相談や治療に携わることができ、心温まる声をいただいております。



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